本装置はCapillary Suction Time (毛管吸引時間)を測定し，スラッジ(汚泥・沈殿物)のろ過性および脱水性を評価する装置です。
　Capillary Suction Time (毛管吸引時間)はスラッジのろ過性および脱水性を評価するための迅速かつ信頼性の高い手法として1970年代から使用されてきております。“スラッジのろ過性”はドライベッド，ベルトプレス，バキュームフィルタ，フィルタプレスや遠心などの様々なタイプの脱水装置の能力に大きく左右されます。
　毛管吸引力はスラッジに含まれる水を標準的なフィルタペーパーが‘吸い上げる’ことで発生します。水がフィルタペーパー介して浸透し広がる速度は，フィルタペーパー上に置かれたスラッジの状態およびろ過性により変化します。
　サンプルのスラッジをフィルタペーパーが敷かれたテストヘッドの中央に置くと，スラッジに含まれる水分が毛管吸引現象により広がります。内側の電極に水分が接触するとタイマーがカウントされ，外側の電極に水分が接触すると，タイマーが停止します。同心円状に配置された電極の距離と時間からスラッジの濾過性および脱水性を算出することができます。

現場で測定できるポータブルタイプのモデル304Bや一度に5つのスラッジサンプルのCSTを測定できるモデル319もご用意しております。